本当の王者は、レンジャーズ!

レンジャーズ(レンジャーズ・フットボール・クラブ Rangers Football Club)は、スコットランドのサッカーリーグ、スコティッシュ・プレミアリーグに所属するサッカーチームのことです。本拠地は、グラスゴー(スコットランド)。

1873年創立のこのチームは、歴史の古いクラブチームでもあり、リーグ戦で51度もの優勝回数を誇るスコットランド屈指の名門チームでもあります。この優勝回数は、05-06年、06-07年連覇中でレンジャーズ最大のライバル、セルティックFCですら到底及ばない脅威の数字なのです。

近年のグラスゴー・レンジャーズは、04-05年シーズン優勝後、05-06年シーズン3位、そして06-07年シーズン2位と、やや調子を落としているようです。かたやライバルのセルティックは、2シーズン連続で国内リーグを制覇し、06-07シーズンは中村俊輔選手の大活躍によりUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント進出を果たしました(トーナメント1回戦でACミランと戦い、延長戦の末に惜敗を喫した)。今では、大きく差をつけられた形となっています。

06-07シーズンのレンジャーズは、国内リーグ得点王に輝いたFWクリス・ボイドを筆頭にまい進しましたが、惜しくも優勝には届きませんでした。しかしながら、05-06年シーズンUEFAチャンピオンズリーグ決勝トーナメント出場(1回戦でビジャレアルに敗退)、06-07シーズンUEFAカップ4回戦出場(オサスナに敗退)と、欧州レベルでもレベルの高い位置にいることは証明済みです。07-08シーズンは、UEFAチャンピオンズリーグ予備予選からの出場となりますが、並みいる強豪を相手に健闘してくれることでしょう。ライバル・セルティックを倒し、本当の王者であることを証明するため、グラスゴー・レンジャーズFCはその歩みを止めません。



レンジャーズとセルティック ~オールド・ファーム・ダービー~

レンジャーズFCとセルティックFCは、同じグラスゴーを本拠地としています。そして、両者は最大のライバル関係にあり、世界的にも有名です。グラスゴーで行われる直接対決を、人々は「オールド・ファーム・ダービー」と呼んでいます。オールドファームとは、20世紀初頭にレンジャーズとセルティックの2チームがスコットランドプレミアリーグ(国内リーグ)をリードするようになった頃に使われ始めた愛称で、この2強が対戦すると経済的な利益を上げていたことに由来します。この直接対決に、両チームのファンは凄まじいほどに熱狂します。

歴史的・宗教的背景から見ても、カトリック系のレンジャーズとプロテスタント系のセルティックはライバル関係にあります。ですが、今となっては宗教的関係の対立というのは、教会に通う人が少数派となったスコットランド社会には当てはまらず、ただ単にサッカーに情熱が移っています。

あまりの熱狂振りに、対戦する当事者の選手たちにまで相当なプレッシャーが及ぶこの「オールド・ファーム・ダービー」。スコットランド国内リーグを引っ張る2強の直接対決は、見ものです。



グラスゴーの概要と文化

グラスゴーとは、イギリスのスコットランド南西部に位置する都市で、スコットランド最大の都市です。一時は100万人以上いた人口も、現在では約半分の約57万人程度となっています。グラスゴーは、観光地としても有名で、観光客数もイギリス国内ではロンドンとスコットランド首都・エディンバラに次ぐ第3位(年間約300万人)となっています。産業都市でもあり、文化や芸術の街としてもよく知られています。グラスゴー出身の人物として、第74代イギリス大統領のゴードン・ブラウン、経済学者のアダム・スミス、現マンチェスター・ユナイテッド監督であるアレックス・ファーガソンなどが挙げられます。

グラスゴーは、1872年サッカーで史上初の国際試合が行われた街として知られています。レンジャーズとセルティックの本拠地でもあるこの街は、サッカーが盛んで、5万人収容のスタジアムが何と3つもあります。

1980年代の音楽バンド、オレンジ・ジュース、アズテック・カメラ、90年代のティーンエイジ・ファンクラブ、近年ではフランツ・フェルディナンドなどや、グラスゴーを舞台にした映画など(ジェット・リー主演『ダニー・ザ・ドッグ』、ユアン・マクレガー主演『猟人日記』など)が撮影されており、音楽・」映画といった芸術の街としても知られています。



グラスゴー観光名所その1 『グラスゴー大聖堂』

Glasgow Cathedralー12世紀に建てられたグラスゴー大聖堂は、今も当時のままの姿を保っている貴重な建物です。そして、スコットランドを訪れた人々には必見の場所となっています。外観は、黒っぽい色をしていて、天井はアーチ型になっています。この大聖堂に施された彫刻はとても美しいもので、独特な感じがあります。入り口そばには、水瓶を持った天使の像があり、グラスゴー大聖堂内のステンドグラスは、建物が黒いのでいっそう映えて美しく見えます。大聖堂周辺にある街頭は、魚の形をしているのですが、これはグラスゴーの紋章であり、守護聖人・聖マンゴーの伝説に由来するものです。グラスゴー大聖堂には、この聖マンゴーに捧げられた礼拝堂もあります。この大聖堂は、年中訪問でき、年を通してだいたい朝9時半から夕方まで開いています。



グラスゴー観光名所その2 『グラスゴー芸術学校』

Glasgow School of Artーグラスゴー芸術学校は、グラスゴー出身で幾何学的で大胆な新スタイルの装飾デザインで名声を博した偉大な建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュによって建てられた学校です。この芸術学校は、彼が27歳という若さの時に設計されたものでした。建造されてからすでに100年以上も経っていますが、今もなお芸術学校としての機能は失っておらず、毎年優秀な芸術家を輩出しています。この学校では、校内を巡るツアーが催されていて、マッキントッシュが実際に創造してきたインテリアや家具を見ることができます。また画廊や図書館を巡り、さらにマッキントッシュの部屋までもみることができるのです。このツアーは通年参加でき、30分程度校内を巡ります。



グラスゴー観光名所その3 『ライトハウス』『グラスゴー大学』

Lighthouseーライトハウスとは、スコットランドを代表する建物の1つのことで、その建築、デザインはとても高い評価を受けています。この建物も建築家チャールズ・レニー・マッキントッシュによって設計されました。モダンな造りの内部には、マッキントッシュの生い立ちを知ることができるスペースが用意されています。現在では、様々なデザイナーの展示会が催されており、芸術色の濃い建物となっています。ライトハウスの最上部には、灯台のような場所があり、そこに上って美しいグラスゴーの街の景色を楽しむことが出来ます。

The University of Glasgowーグラスゴー市内には3つの大学がありますが、グラスゴー大学はその中で最も大きな大学であり、スコットランド内で2番目に古い歴史を誇る大学でもあります。イギリス(英国)内では、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、セント・アンドリュース大学に次ぐ4番目に古い大学です。生徒数は約2万人でその内の大体2000~3000人が留学生で構成されています。医学分野では世界的に有名で、大学自体はイギリスのアイヴィーリーグと言われているラッセル・グループの一員となっている名門大学です。この大学の主な出身者に、経済学者アダム・スミスやスコットランド政治家チャールズ・ケネディなどがいます。構内オススメの場所は、美術館とZoologyです。



グラスゴー・レンジャーズ ~王者セルティックを倒す者たち~

グラスゴー・レンジャーズ ~王者セルティックを倒す者たち~

グラスゴー・レンジャーズ ~王者セルティックを倒す者たち~カテゴリー項目一覧

ラスゴー・レンジャーズってどんなチーム?

レンジャーズとセルティック ~オールド・ファーム・ダービー~ 本当の王者は、レンジャーズ!

ームタウン・グラスゴーは、こんな所!

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ンジャーズから巣立っていった名プレーヤー(歴代所属選手)

ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト ジェンナーロ・ガットゥーゾ ポール・ガスコイン アレクセイ・ミハイリチェンコ ブライアン・ラウドルップ

手紹介 ~DF編~

カルロス・クエジャル ササ・パパッチ デビッド・ウィア アラン・ハットン

手紹介 ~FW編~

フィリップ・セボ アラン・ゴウ ダニエル・クサン ナチョ・ノヴォ クリス・ボイド

手紹介 ~GK編~

グラエメ・スミス アラン・マクレガー

手紹介 ~MF編~

チャーリー・アダム ブラヒム・ヘムダニ スティーヴン・ウィットテイカー ケビン・トムソン リー・マッカロク


グラスゴー・レンジャーズ ~王者セルティックを倒す者たち~のおすすめ!

ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト

ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト(Giovanni Van Bronckhorst)
国籍:オランダ
誕生日:1975年2月5日
ポジション:ディフェンダー
クラブ遍歴:
RKCワールワイク
フェイエノールト
レンジャーズ
アーセナル
バルセロナ

ジョバンニ・ファン・ブロンクホルストは、もともと守備的なミッドフィールダーとしてプレイしていましたが、その後サイドバックとして起用されることが多くなり、バルセロナ時代は主力として活躍していました。今ではウィングもこなすほどのユーティリティー性を持つ選手に成長しました。1998年から2001年までレンジャーズに所属しており、1度のリーグ優勝に貢献しました。

レンジャーズ時代、同じくライバルのセルティックに所属していたスウェーデンの英雄ヘンリク・ラーションと出会い、今では家族ぐるみの付き合いをするほどの親友となっています。バルセロナ時代にチームメイトとしてプレイし、UEFAチャンピオンズリーグ優勝を達成しました。

グラスゴー・レンジャーズ ~王者セルティックを倒す者たち~


グラスゴー・レンジャーズ ~王者セルティックを倒す者たち~ Pick Up!

ジェンナーロ・ガットゥーゾ(Gennaro Gattuso)
国籍:イタリア
誕生日:1978年1月9日
ポジション:ミッドフィールダー
クラブ遍歴:
ペルージャ
レンジャーズ
サレルニターナ・カルチョ
ACミラン

ジェンナーロ・ガットゥーゾは、レンジャーズを離れてACミラン加入後、輝かしい成績を収めています。セリエA制覇、UEFAチャンピオンズリーグ制覇を達成しました。イタリア代表としても、2006年ワールドカップ優勝を成し遂げました。

スタミナ豊富なこの選手は、今ではACミランや代表で欠かすことの出来ない選手にまで成長しました。レンジャーズ在籍時は、在籍期間3年のうち1度のリーグ優勝を経験しています。レンジャーズ在籍時に知り合ったイタリアンレストランの経営者の愛娘と結婚しました。

気迫にあふれ、闘志全開のプレイスタイルには、イケメン揃いのイタリア代表選手のなかで、女性のみならず男性にも多くのファンがいます。2007年現在も現役として活躍し、カカ、ロナウド、ピルロらとともにプレイしています。

ポール・ガスコイン(Paul Gascoigne)
国籍:イングランド
誕生日:1967年5月27日
ポジション:ミッドフィールダー
クラブ遍歴:
ニューカッスル・ユナイテッド
トッテナム
ラツィオ
レンジャーズ
ミドルスブラ
エバートン
バーンリー
甘粛天馬
ボストン・ユナイテッド

ポール・ガスコインは、無類の酒好きで、それにより逮捕歴もある破天荒な選手ですが、現役時代はイングランド代表にも選ばれ、ワールドカップ、欧州選手権での同国の躍進に貢献した偉大な選手でもあります。正確無比なパススキルとドリブル、強力なシュートを併せ持った理想的なミッドフィールダーとして、人々から称えられる選手です。イングランド・プレミアリーグやセリエAでも活躍しました。

度重なる怪我により、コンディションを落としていましたが、レンジャーズ移籍後に見事復活を果たしました。そして、チームにリーグ戦とカップ戦の2冠をもたらす大活躍をしました。酒好きでいろいろと問題を起こしたせいで代表を外されたりしたこともありました。

アレクセイ・ミハイリチェンコ(Alexei Mikhailichenko)
国籍:ウクライナ(ソ連)
誕生日1963年3月30日
ポジション:ミッドフィールダー
クラブ遍歴:
ディナモ・キエフ
サンプドリア
レンジャーズ

アレクセイ・ミハイリチェンコは、多くのリーグ優勝経験を持つ、運動量豊富な選手です。彼は、ソ連代表として活躍し、1988年ソウルオリンピックで金メダルを獲得しました。前年度に開催された欧州選手権では、見事準優勝に輝きました。ワールドカップ出場にも意欲を出していましたが、骨折のためにそれはかないませんでした。

1980年から1990年の10年間はディナモ・キエフに所属し、3度のリーグ優勝を経験しています。1988年にはソ連年間最優秀選手に選出されました。その後、世界屈指のリーグ、イタリア・セリエAのサンプドリアへ移籍し、そこでもセリエA制覇を達成しました。

1991年から1996年に現役引退するまでの5年間レンジャーズでプレイし、5度のリーグ優勝を飾るという偉業を成し遂げました。現役引退後は、指導者として活躍し、ウクライナリーグ制覇などを達成しています。

ブライアン・ラウドルップ(Brian Laudrup)
国籍:デンマーク
誕生日:1969年2月22日
ポジション:フォワード
所属クラブ:
ブロンビー
バイヤー・ユルティンゲン
バイエルン・ミュンヘン
フィオレンティーナ
ACミラン
レンジャーズ
チェルシー
FCコペンハーゲン
アヤックス

ブライアン・ラウドルップは、双子の兄弟ミカエル・ラウドルップと共に欧州で大活躍した、ダイナミックなドリブルと強力なシュートが武器の選手です。1992年の欧州選手権にてデンマーク代表として選出されると怒涛の快進撃で優勝を果たしました。また欧州代表として臨んだコンフェデレーションズカップでも、強豪国アルゼンチンらを倒し優勝を果たしました。

1993年にACミランに移籍し、その年のUEFAチャンピオンズカップ優勝を成し遂げました。1994年にレンジャーズへと移籍してきたラウドルップは、その年にスコティッシュ・プレミアリーグを制覇し、スコットランド年間最優秀選手に選ばれました。4シーズン在籍し、うち3度のリーグ制覇を達成しました。1993年のドリームマッチ、世界選抜対ACミランで世界選抜のメンバーに選ばれました。三浦和良選手も世界選抜メンバーに選出され共にプレイしました。